2016/07/13

7月11日 いつまで鹿児島にいるの備忘録

暑い。洗濯物を干していたせいかやっぱり湿度が高く、夜中何度も起きてしまった。
何もやる気が出ない。今日はどこへ行こう。
そうだ、昨日行けなかった軍国酒場に行こう。そうすると昼間は枕崎まで行くか。

先日泊めてもらったちょるちゃんに「軍国酒場へいきませんか」とメールを投げて、朝ごはんを食べに行くことにする。

ハンバーガーを食べてたら、店員の人がやってきた。自販機の整備をしている。
中の写真撮ってもいいですか?と興奮しながら話しかけるが、汚いのでダメです。と言われる。それも良さのひとつなのに〜

土砂降りになって晴れて土砂降りになって…今日は本当に変な天気だ。

途中変な畑があったので停まって写真をパシャパシャ。


内山田というところに陰陽石があるらしく、行ってみることにする。
立て札がぽつ、ぽつ、ぽつと点在していて、その入り口までは迷わずたどり着くことが出来た。
県道からそれた道には轍があるけど、木が鬱蒼としている。
車、走れるかな?大丈夫かな?


不安になりながらも、こんなに立派な高速道路のような看板が出ていたのだからと思って突き進む。

あ、でも、



これ、これ以上は



あかんかな?

轍は続いているがもうダメそうなので、一旦車を停めて先を見に行くことにする。
そこには立派な陰陽石があった。




一通り写真を撮ったあと、引き返すことにする。でも、Uターンできそうなところはない。バックで行くかと覚悟を決めた瞬間、



車を降りる。豪雨でぐちゃぐちゃになった泥に、ずぶんと靴が沈んだ。こらは大変だ。
しょうがないので、タイヤの周りの泥を素手でかき分ける。
バックに入れて思いっきり踏み込むが、
ギュルルルウウウウウウウン
虚しく空回りするだけである。

無理だと思ったけど、ニュートラルにして人力で押してみては?と思いつく。
車の前方にまわって、
ふんっ、ふんっ、ふんっ
とリズミカルに押してみる。車は前後に大きく揺れて、そして若干動いた。これは行けるかもしれない。
ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、

…無理だった。
はあ、はあ、はあ、と大きく息をしながら、タイヤの状態を見に行く。
ずぶぶん。次は、かき分けた泥に足首まで沈んだ。靴を持って行かれそうになり、もう邪魔だと脱ぎ捨てる。
それにしてもこのタイヤ周りは絶望的だ。先ほど泥をかき分けたのは良かったけど、その凹みに水溜りが出来てしまっている。掻き出しても掻き出しても湧き水のように水で溢れる。もう、無理だ。

豪雨の中裸足で、泥だらけ汗だらけ雨でびしょ濡れで、ひとり立ちすくんだ。

結局助けを求めることにした。圏外だったので、県道まで戻ってJAFに電話してみたのだが、あれって結構高いのね。必死になってどうしたものかと探してみたら、どうやら自動車保険のロードサービスなんてのもあるようだ。助かった。
業者さんが来るのを、一時間程待つ。それにしても酷い格好である。



関係ない車が通り過ぎていくが、こんなところで泥だらけで立っている女がいたら、怖いだろうなぁ。

委託された業者さんが来た。二人組みの青年だ。事情を説明して、現場に向かう。
県道からはだいたい300mは山に入ったところだ。良く良くもう一度しっかりとその道を見ると、どう見ても進むべきじゃなかった。ちらりと右横の山肌を見ると、軽い土砂崩れみたいになっていてゾッとした。

業者「…どうしてこんな山奥に?奥に遺跡でもあるんですか?」

結構真面目に聞かれた。

みわ「すみません…大きな岩があって、それを見に来たんです。轍があるから行けると思ったんですけど、無理でしたね…」

道が細いため、トラクターに牽引してもらって泥沼から引き出してもらう。その後、やっぱりバックで来た道を戻らないといけないのだけど、とうてい私にはできそうにもなくそれもやってもらうことになった。助手席に座って、タオルで顔を拭く。雨に長く打たれてたせいか、へくしょい、クシャミがでた。

業者「雨で濡れてますもんね。風邪、ひかないようにしてくださいね」

青年は車をバックさせながらそう言ってくれた。なんだかもう、自分が恥ずかしくてタオルに顔をうずめながら小さく「すみません…」と呟いた。



無事救出してもらって県道に出た。二人組みにお礼をいい、車に乗り込む。
しばらく放心状態になっていた。モイアさんに、先日教えてもらったばかりなのに。何をしてるんだろう。安心とと自己嫌悪で涙が出てきた。

「もう絶対に、舗装されてない道には入らない!!」
女30、強く決意した日であった。

それにしてもとりあえず、一刻も早く風呂に入りたい。靴がすごいことになっているので、途中の100均でビーサンを買う。沖縄で高知で宮崎で、この旅でビーサンを買うのはもう4度目であることに気づき、100均であるけどももっと物を大切にしなきゃと思う。

せっかく枕崎にまで来たから、珍寺に行こうと高台に登る。
また山である。今度は舗装されていない道だと絶対走らないぞ、と心に決めて進む。

そんな心配はご無用だった。舗装された道を行き大国寺にたどり着くと、私はその目の前の光景にただただ圧倒するだけだった。



端の方に水道があって、足を洗えそうだったから水を拝借してパシャパシャしていた。そしたら、後ろをスーーッと人が通ってびっくりして声を上げた。

「すみません!!勝手に借りちゃって!」
「いえ、良いですよ。どうぞどうぞ」

まだ30代くらいの男の人だった。ちょうど良いから話を聞いてみることにする。大国寺は14人くらいで集団生活をしているそうだ。今は分院の方で何人か修業中とのこと。佐賀の方にも分院があるらしい。今度行ってみよう。

検索してたら、HTMLを手打ちした感じの非常に面白いページが出てきた。
http://www.satsuma.ne.jp/daikoku/mikkyou1.htm


その後鹿児島市まで帰って、銭湯に入って、ちょるさんと合流した。
軍国酒場へ行ったけど…やっていなかった!!
マスターの孫、という人に話を聞けたのだが、雨の日は営業しないらしい。そんな…


せっかくここまで来たのだからと、ちょるさんと軽く一杯飲むことにする。
そうして、ふらっと入った居酒屋がとても良かった。
この日、いいやと思ってお酒を飲んだ。焼酎はすいすい飲めて、後半ほぼ寝ながら話をしていた気がする。優しいママと、歯のない常連さんたち。良き夜だった。


ちょるさんと別れて、パーキングに停めてあった車に戻って、どしゃっと横になる。
なんだか色々あった日だった。もうすでにお酒で暑い。今夜も暑くなりそうだ。



阿久根商店500円
ビーチサンダル100円
ガソリン3000円
晩御飯6000円