2014/12/19

【東京】モダンデザインの極み 中銀カプセルタワービル【黒川紀章】

新橋駅から徒歩5分、中銀カプセルタワービルというビルがあります。
珍スポット好きにも建築好きにもファンが多い、あの黒川紀章が作った有名過ぎる物件ですね。



この中銀カプセルタワーは、1972年に建てられました。大胆でモダンな姿を持つこのビルは、その名の通り一つ一つの部屋が独立したカプセル型になっている集合住宅です。1960年代のメタボリズム建築の流れをそのまま体現したものでした。カプセル自体の交換を行っていくことで、永劫まで残ることが出来るという未来的なデザインは、建築の歴史に残るものでしょう。


ですが実際には、そのカプセルは今だに交換されることも無く、ただただ経年劣化に身を任せるだけになっています。

▲汚れた壁面を覆うように網がはられている

さらに言うと、耐震問題、アスベスト使用問題など、話題となるトピックを満貫で抱えている状態でもあります。建て替えか修繕かと言われ続けて来ていますが、黒川氏の死後もなおその議論は平行線のようです。


この2014年の12月にも管理組合総会が開かれましたが、大規模修繕は否決されたということです。では建て替えか?というとそうでなく決議は保留ということで、またしばらくは宙ぶらりんの状態が続いていくみたいですね。



さて、老朽化が顕著に出てるなぁと思う場所がありまして、それはビル1Fです。


わ〜!濁点〜〜!!濁点どこ落としてきた〜?!?

▲中銀カフセルタワーヒル

なんとも脱力感伴う響きになっています。これはこれでちょっと面白いのですけども。


ですけども、個人的にはこの物件やっぱりとてもカッコ良いと思うのです。

▲ビル群の中で異彩を放つ姿

その背景を考えると簡単に残せるものでは無いということは分かります。
ですが建築物という枠ではなくて、例えば大掛かりな芸術作品としてでもいいので、残ってくれたら嬉しいなぁと思うのです。

▲今は使われていない植込みのデザインすらカッコ良い


中銀カプセルタワーは勿論そのファンが多く、住民のプライバシーなどを考慮して中の見学は基本的に不可となっています。

しかしながらファン過ぎて中に住んでる人も居るようで、なんとも羨ましい限りです!イベント等もしてるようだし、私も一度でいいから中に入ってみたい…



おそらく数年のうちには現状の姿のままでは居られなくなる、中銀カプセルタワービル。

近くに行った際は、その姿を拝んでみてはいかがでしょうか。



中銀カプセルタワービル
東京都中央区銀座8-16-10
新橋駅から徒歩5分