2014/12/22

いそげ!駆け込め!鬼怒川秘宝殿が2014年度末で閉館だ!【栃木】

今、話題になっている秘宝館。
昭和のドライブインブームの際には全国各地にあった秘宝館ですが、時代の流れか残されたものはあと二つ。しかもそのうちの一つである鬼怒川秘宝殿は、この2014年12月で閉鎖予定なのです。


まだ行かれていない?それはもったいない!
同じ時代を生きてきた、一つの文化の終わりです。
滑り込んででも絶対見に行くべき。


ということで、鬼怒川秘宝殿の見どころを独断と偏見でご案内させていただこうと思います。

 

■基本情報


住所:〒321-2521 栃木県日光市藤原935

電車では野岩鉄道の龍王峡駅か新藤原駅が最寄駅。そこから歩いて5~10分です。
車では日光宇都宮道路今市ICより、R121を走って会津田島方面へ約30分。
冬季は雪が降る場所なので充分に気を付けてください。

営業時間:10時~16時
値段:通常1500円だったのですが、最近は割引1000円で入ることが出来るようです。




自動ドアが開くとそこはエロ・パラダイス。




目の前には美しい「鬼怒川お竜」が待ち構えています。胸と股間は露わになり、足下には壱億円と書かれたお札が一枚。
その挑戦的な姿は、これから秘宝館という非日常空間の中で賽のように転がされるのを予見しているようです。




■天狗とオカメ

さて、中はお祭りムード。入り口でも、龍王祭を模した神輿が左右対称に置かれています。
そしてその両方に天狗とオカメが飾られています。


天狗の鼻はそそり立つ男性器、おかめの口は濡れそぼった女性器になっています。ご利益のある天狗とおかめをこのように男・女に模して組み合わせることは、全国的にも見受けられることが多いです。



特にここ鬼怒川秘宝殿では、このオカメ×天狗が随所で確認出来ます。実は外観にも一組あったのですが分かりましたでしょうか?この秘宝殿では重要なテーマとなっているようですね。
幾つあるのか、数えてみるのも面白いでしょう。

中でも階段にあるオカメと天狗のレリーフは最強のインパクトがあります。



顔に足だけが生えた奇怪な生き物が



ズプズプヌプヌプ絡まり合っています。
ふと思い出したんですが、昔、星のカービィというゲームがありました。あれも顔に手足だけついたキャラクターで、大変可愛いものなのです。



カービィのセックスってこんな感じなのでしょうかね?(知らんけど)
なんにせよトラウマもんの作品ですね。




■学術的展示

秘宝館はエロスをただ面白く取り上げるたけではありません。子孫繁栄や豊作などを祈願し作られてきた男根女陰型、そう性神信仰という領域の展示物もあるのです。
(私はこれが大好物で、ブログにもいくつか取り上げいますのでまた良かったらご覧になってください。)


 
▲石製男根、道祖神

勿論レプリカではありますが、石で作られた風の見た目はドッシリと存在感のあるものであり、観るものにパワーを与えてくれるようです。

 ▲おなで石
これは実際に栃木県に存在する「おなで石」という陰陽石のレプリカです。栃木県は性神信仰が多く、このような地元密着の展示は興味深いですね。



こちらは木製の性神様。「授かり御神木」ということで、子宝祈願も出来るようになっています。

おみくじもある

いやぁ、確かに男根型が子宝祈願に結びつくのも分かります。なんだか観てるだけで、フワッと妊娠して、ポーンと産めそうですもんね。


さらには日本を飛び出して、こんな展示物も。


「エロス聖堂」と呼ばれるスペースにあるのは、神々の像。インドのカンジュラーホーと呼ばれるヒンドゥー教院にある像のレプリカなんだとか。男女和合の像はミトゥナと呼ばれ、豊穣祈願が込められているそうです。


エロスは世界を超える、なんて言いますが確かにその通り。
こんな風に姿形は違えど全世界にそれぞれ性神信仰があり、そしてそれぞれが同じように子孫繁栄や五穀豊穣を祈願している。これって凄いことじゃないでしょうか?

といった感じで、民俗学を勉強している気分にもなれる秘宝館ですが、
勉強になるといえば、こんな展示もあります。


ラブサイエンスと書かれたビビッドな色合いが眩しいスペースです。



その中の展示のひとつ、こちらはセックスの体位を分かりやすく示したパネルです。相撲のようなタッチで描かれていますが、確かに男と女の肉弾ける試合は、汗汁飛び散る名勝負とも言えますもんね。
これをサイエンスと分類していいのかどうかは若干疑問ではありますけど。


こちらは男女のオルガニズムの経過を表記したパネルになります。
「膣入口部が0.8秒間隔で収縮する」「陰茎尿管が0.8秒間隔で2~4回収縮する」などといったことが書かれているのですが、数字の効果というものは凄いもので、なんだかフムフムと納得させられるような内容になっています。

そういえばロックバンドで「0.8秒と衝撃。」という方々が居ますが、そのバンド名ってこのオルガニズムの0.8秒間隔の話なのでしょうか(知らんけど。)


子宝を祈願して、セックスの体位を学び、その快感の仕組みについて学ぶ。
世間は少子化少子化と言ってますが、こんなにもシンプルに子作りに直結する「教育施設」の秘宝館、その価値を見直されてもいいとは思うのですけどね。



■芸術的展示

秘宝館にはアートと呼べる展示もあります。


日本秘画ギャラリーと表記されたこの場所では、春画などの秘画を多数見ることが出来ます。


浮世絵は江戸時代に成立した絵画のジャンルですが、著名な浮世絵師の多くは、このような性風俗を描写した春画を制作したと言われています。葛飾北斎、北多川歌麿なども独特な春画を残していたことは、有名ですよね。


そう、春画は立派な芸術です。美術館に行こう、なんて言って彼女を誘って秘宝館へ連れて行くのも、別に嘘はついていないのです。

平面だけでなく、こんなオブジェもあります。


「珍ボックリトリス」と書かれたオブジェ。無数の松ぼっくりによって巨大な男根型に作りあげられています。ちなみに、松ぼっくりという名前は「松陰嚢(松ふぐり)」から来ているそうなのですので、「チンコ型の珍ボックリトリス」とは2重3重にもダジャレを入れてきているのですね。


こちらにはこんな作品も。


TOUCHDOLLと表記されている銅版レリーフ。その名前の通りタッチされすぎたのか、胸のあたりと陰部のあたりが錆びて黒ずんでいます。
これなんて、一度触ってその質感を楽しめるだけでなく、時間が経つとその変化すら楽しむことが出来る。熟成されていく作品と言えますよね。深いです。


他にもこんな風に裸の男女のホログラムが浮き出すオブジェもあります。
何だかよくわからないと言ってしまえばそうなのですが、スペイシーで神秘的なアウトサイダーアートとも言えるでしょう。

 

少し古めのアダルトビデオも観ることができます。魅入ってしまうこと間違いなしです。

このように秘宝館とは、平面で、立体で、映像と音で、芸術的なエロスを感じることが出来る場所なのです。アートスポットへ行こう、なんて言って彼女を誘って秘宝館へ行くのも、あながち嘘はついていないのです。



■蝋人形

さてさて、秘宝館のメインと言えばこちらでしょう。人間に見間違えるほどのリアルな蝋人形が配置され、様々なギミックとともに私達を楽しませてくれるのです。
しかもそのディテールが細かいのです。



「造下野薬師寺別当暮色」というシーンです。
お経を読むお坊さんの後ろでは、そのスケベな妄想が具体化されてしまっているようです。

「みよよよ~~~ん!!」
僧の妄想が暴走、なんとも間抜けな音とともに、お坊さんは勃起してしまいます。この写真でも袈裟の下にモッコリが確認できますね。煩悩で溢れており、まだまだ修行が足りないようです。



そして次は、「坂東武者出征前夜」


~今日よりは 顧みなくて 大君の 醜の御楯と 出で立つ吾は~
そんな詩から始まるこのシーンは、坂東武者夫婦が、戦いにおもむく前夜に夫婦の営みを行うというものです。

熱く抱かれながら「(戦いに)行かないで、行かないで」と懇願する妻。
ですが、肉棒で貫かれるうちにその言葉に変化が起こる。。。というストーリーです。


行かないで。。。行くぅ!
そう、だいたい想像できると思いますがイってしまうんですよね。

なんだよそれ、と思わずクスっと笑ってしまうようなダジャレですが、その設定はなんだか切ない気もします。



かと思えば、こんなワンシーンもあります。雷鳴とどろく杉林で、なにやら男達がモゾモゾと怪しげな行動をしています。


「雷鳴日光街道狼藉」と呼ばれるこちら、なんとレイプシーン。
日光街道を一人旅する若い女性。駕籠屋に旅の安全を任せていたところ、その駕籠屋に強姦されてしまうというセンセーショナルなシーンです。


助けを懇願するような女性と、下衆く笑う男達。

先程の「坂東武者出征前夜」では、性行為とは愛ある行為であったのに、こちらでは全く違うものになってしまうのですね。



その他にも、個性的過ぎる作品ばかりになっています。
こちらは「艶容温泉郷恋花開」というシーン。


温泉に入りながら乳繰り合う男女。そしてその秘密の情事を覗きながら、我慢できなくなったのか自慰に耽る若い女。その下半身ははだけて、まさにパックリと花開いています。


モロ見えです!本物から型どった女性器だそうで、良く作り込まれているなぁと、私は女性ではありますがマジマジ眺めてしまいました。人の女陰眺めることって、あんまりないもんねぇ。




さて、次は「生写恋情壬生手管」 というシーンです。栃木県の名産品である、かんぴょうを作っている農家のお話です。かんぴょうは夕顔の実を薄く長く切ったものを乾燥させて作るのですが、そのかんぴょうの干してる隙間から上半身を乗り出す女性。


父親と仲良く会話しています。ですが、その様子は何かおかしい。
実はかんぴょうの裏側では


娘は下男にズブリと貫かれているのでした。

さて、そのことに気付いた父親は、勿論勢い良く「みよよよ〜ん!」と勃起してしまい、その固く大きな男根が「バキバキィィ!」壁を突き破ってしまいます。まるでドリフのコントかのような流れですので、文字だけでは表現出来ません。是非、あの珍宝の動きは生で観ていただきたいです。

というか、何で勃起の効果音がすべて「みよよよ〜ん!」なのか気になるところです。






さて、この蝋人形達の中でも、私が一番好きなシーンは「百花繚乱太閤幻夢」と呼ばれるものです。
特に大きなギミックは無いのですが、迫力が凄いのです!


バ〜〜〜〜ン!
大乱交スマッシュブラザ〜〜〜〜〜〜〜〜ズ!!!
その人数は、1、2、3、4、5。5P!
秀吉の黄金の茶室にて、秀吉を中心に美しい女性が百花絢爛としています。



バックで突きながら、右手で手マン、右足で足マンという、まるで全身生殖器のように女性を責める秀吉。
でも、さすがの天下統一した秀吉でも手に余るのか、



端の方には一人あぶれた女性が自慰しています。やっぱり全員相手は難しいですよね。それともこれも何かのプレイの一つなのかしら。


このハーレムは、嬉野秘宝館の大舞台とも似ている部分があり、動きはしないものの一番パワーを感じるのですよね。やっぱりハーレムって、男の夢なんでしょうか。



純愛物
レイプ物
青姦物
覗き物
乱交物

蝋人形の様々な性行為をみてきて、お腹もいっぱい大満足!堪能した後に待ち構えているのは、マリリンモンローです。


ムッチリとした体がセクシー。


赤い回転ベットのようなマットレスの上で、妖しく微笑むマリリンモンロー。
この最後のモンローを見つめるピロートークのようなひと時で、きっと今までの展示の余韻を噛み締めることが出来ることでしょう。




■せっかくなので他にも

せっかく来たならお土産を買いましょう。


鬼怒川秘宝館限定グッズも、思い出に残りますよね。



謎なマネキンが着ているセクシー下着や、大人のおもちゃなど、すぐに使える便利なものばかりです。
私は、鬼怒川秘宝館限定の手ぬぐいを購入しました。




さて、最後の最後にこれ持ってくるかと思われそうですが、見逃しがちなココも忘れずにチェックしておきましょう。

秘宝館のお手洗いです。



男子便所こぼすな たらすな まつたけの汁


女子便所「こぼすな たらすな あわび汁

名言過ぎて、ここだけにとどめておくのが持ったいない!各JRのトイレに飾ったら、話題になるとおもうのですけど。



〜〜〜〜〜




人々が繁栄していくのに欠かせないエロス。
時に学術的に、時に芸術的にそのエロスを扱う秘宝館は貴重な存在であり、一つの文化と言えるのではないでしょうか。


こんな素晴らしい秘宝館、無くなってほしくないと強く思います。
ですが一方でその流れはしょうがないとも思うのです。だって、私を含めていくら珍スポ好きの人達だって毎日行けるわけではありません。


時代の流れや、周辺住民のこと、そこで働く人達のことを考えると、やむを得ないことなのでしょう。猥褻なものや汚いものや古いものは、次々と排斥されていく世の中なのです。

でもだからこそ、この「一つの文化の最後」を記録すること、記憶することは重要だと思うのです。



そうだ、秘宝館、行こう!






鬼怒川秘宝殿
住所:〒321-2521 栃木県日光市藤原935

電車では野岩鉄道の龍王峡駅か新藤原駅が最寄駅。そこから歩いて5~10分です。
車では日光宇都宮道路今市ICより、R121を走って会津田島方面へ約30分。

営業時間:10時~16時
値段:割引1000円